金融資産・負債の相殺表示で基準間差異調整へ

 国際会計基準審議会と米国財務会計基準審議会は1月28日、金融資産/負債の相殺表示に関する対応案を共同で公表した。相殺表示に関する両基準間の差異は、財政状態計算書(BS)の数字に大差をもたらす最大の要因と見られている。両基準間の差異とは、同一2者間の債権/債務を純額(ネット)と総額(グロス)のどちらで計上するかという表示上の問題。どちらの基準を利用するかで「BSが倍に膨らむ例もある」ようだ。両審議会の共通対応案は、原則である総額表示に限定的な例外しか認めない現行のIFRS規定に近づけ、米国基準の例外規定(純額表示の容認)をなくす方向。企業会計基準委員会でも今後、金融商品専門委員会で議題にのせてコメント対応する予定。