画一的だった決算短信の業績予想開示に変化が現れ始めている。ソフトバンクは4月26日に発表した決算短信の中で、定性的な情報のみで来期の業績予想を開示した。これ以外にも、平成24年3月期の決算短信では、原則的な開示様式から離れ、特定期間やレンジ形式で業績予想を開示する企業が散見された。背景にあるのは、本年3月に東京証券取引所が示した「業績予想開示に関する実務上の見直し内容について」だ。3月の見直し発表時点では、実際に各企業の対応に差が出てくるのは来期以降では」との声も聞かれたが、予想よりも柔軟に企業側は対応しているようだ。