企業会計基準委員会は5月15日、第86回企業結合専門委員会を開催し、「企業結合に関する会計基準」および関連基準等の改正案に寄せられたコメントへの対応を審議した。主に議論されたのは、非支配株主(少数株主)との取引に係る個別財務諸表上の取扱い。非支配株主から追加取得する子会社株式の取得原価を簿価によることとした改正案に対し、現行の取扱いである時価に変更するよう求めるコメントが複数寄せられた。今回の会議では、改正案を修正し、時価とする意見が多く、取扱いが見直される可能性が出てきた。今後開催される本委員会においても修正の可否を検討する。