国税庁は6月12日、平成18年度の査察事績を公表した。これによると、平成18年度における査察の着手件数は231件、処置件数は221件、このうち検察庁に告発した件数は166件(告発率は75.1%)となり、いずれも前年を上回る結果となった。
また、脱税額も約300億円、1件当たり1億3,800万円となり、このうち告発分は約277億円、告発1件当たり1億6,700万円となり、前年を上回った。
査察に係る人員が限られる中、全体として前年を上回る結果となったことは、脱税行為に対する税務当局の取締りが積極的であることを改めて示す好例といえそうだ。