IFRS(国際財務報告基準)とのコンバージェンスの過程で相次ぎ改訂されてきた我が国の会計基準。企業側からは「対応に追われる日々に疲れた」との声もきこえてくるが、「収益認識など最大の山場」はこれからだ。IFRS対応を難しくしている理由の一つが、「参考にできる前例が少ない」こと。こうした中、情報サービス産業協会(JISA)が会計処理事例集「情報サービス産業におけるIFRS対応に向けた会計処理事例集」をとりまとめた。事例集は、JISAが主として会員向けに作成したものだが、会計士からも「IT業界に特化した内容で細かい。精力的な取り組みだと思う」と好意的な評価を得ている。