企業会計基準委員会(ASBJ)は7月13日、第340回本委員会を開催した。当日は、財務会計基準機構・基準諮問会議の野崎邦夫議長が「マイナス金利への対応」をASBJへの新規テーマとして要望・説明した。これを受けて小野委員長は「金利の状況をみながら対応していく」と応じた。マイナス金利の問題を巡ってASBJは、退職給付の割引率について「マイナスかゼロかを下限」のいずれも可とする議事録を3月に公表していた。3月決算会社の中には、退職給付関係の注記で割引率を「△0.1%」や「0.00%」とした記載が見られ、実務対応が分かれている。