BOI事業の損益通算方法に関する訴訟で税務当局が勝訴・タイ最高裁判決

タイの最高裁判所は2016年5月16日に、BOI事業に係る損益の通算方法について、税務当局の主張を認める判決を下しました。

タイでは、タイ投資委員会(BOI)が認可した事業について、対象期間の法人税免除などが認められる投資恩典がありますが、この投資恩典に関連し、実務上の取扱いが明確でなかった点として「BOI奨励事業の赤字を、原則免税の同事業の黒字部分ではなく、高税率が適用される非BOI奨励事業の黒字から差し引くことの是非」などが、以前から裁判で争われていました。

上述のとおり、最高裁判所において税務当局の主張が認められたことから、BOIが主張していた納税者に有利な計算方法は、今後、認められなくなるものと思われます。

※月刊「国際税務」9月号では、「東南アジア税務最新動向~タイにおける昨今の税制改正・判例について」の中で、上記に関連した解説などを掲載する予定です。

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