金融庁は8月25日、企業会計審議会総会と企画調整部会の合同会議を開催した。議題は「国際会計基準(IFRS)について」。6月30日に開催した合同会議に続く2回目の審議となった。冒頭、自見庄三郎・金融担当大臣が「予断を持たずに成熟した議論を」と挨拶すると、これを受けて委員らがそれぞれの見解を述べた。ただ今回も、審議は自由発言の段階にとどまった。また当日は、金融庁が「今後の議論・検討の進め方(案)」として、「我が国の会計基準・開示制度全体のあり方」など検討すべき11の論点を示した。IFRS対応の問題は、長らく審議会で議論してきたテーマ。提示された論点をみて、「本当にまとまるのか」と懐疑的な表情を示す委員も少なくない。