【Monthly Pick-Up!】File.3 非監査業務と同時提供の禁止~カリリオン問題から考える

カリリオン事件への対応で、英国では規制当局・関連組織から調査報告書がだされ、「共同監査」や「4大法人によるシェアの制限」、「非監査業務の分離」、「監督機関の組織見直し」等々、複数の項目にわたる提案が示された。列挙された項目だけをみると、これまでにもどこかで目にしたような気がするが、日本でもそこで記された問題が我が国の監査制度・実務に影響するのかどうか関心が広がっている。中には、提案項目の一つである「非監査業務」の問題は日本にとっても「対岸の火事ではない」とする論調が見られる。一方、2000年以降の米国や我が国での内部統制制度の取組みにおいて「すでに対応してきたのでは?」と論点の確認を求める声もある。非監査業務に関する英国での提案を我が国に当てはめた場合、どのような論点がでてくるのだろうか。我が国の監査法人の組織体系や非監査業務を巡る法制度の整理とともに比較してみたい。