11月16日、米国証券取引委員会(SEC)の主任会計士室は2つのスタッフ・ペーパーを公表した。1つめのスタッフ・ペーパーは、米国会計基準とIFRSの差異に関するもの。もう一つは、実務におけるIFRSの分析結果に関するものだ。SECは、IFRSを米国の財務報告システムに組込むか否かを決定するためのワークプランを2010年2月に発行しており、今回公表された2つのスタッフ・ペーパーは、当該ワークプランを遂行するために公表されたものである。したがって、2つのスタッフ・ペーパーは、今後のSECのIFRS組込みに関する意思決定に何らかの影響を及ぼすものと思われる。