IASB(国際会計基準審議会)は現在、IFRS9号「金融商品」の発効日(強制適用時期)を先に延ばし、基準自体も一部改正に向けた検討をしている。IFRS9号の適用時期は「2013年1月1日以後開始する事業年度から」とされていたが、これを「2013年」から「2015年」に延期する。他の金融商品関係の基準開発の遅れなどを受けた対応したもの。また、同9号の基準自体も「限定的」な改善を検討する予定だ。IASBの保険契約プロジェクトなど他の基準を踏まえて見直す方向。いずれも日本企業への影響は少ないと見られる。あわせて、FASB(米国財務会計基準審議会)が取り組んでいる金融商品会計基準との整合を図る可能性もある。