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税理士損害賠償事故例と予防対策ケース・スタディ ファイル№145 特定居住用宅地の適用失念ケース

税理士法人 髙野総合会計事務所 総括代表 髙野 角司
 税理士 守屋 めぐみ

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〔前回(第144回)は №3728 (令和4年11月14日号)に掲載いたしました。〕

事例の概要

令和2年3月25日、税理士は、税理士の顧問先の会社役員が令和2年2月10日に亡くなったことによる相続税の申告書作成業務を、相続人より依頼された。

被相続人は、自宅の他、貸家を所有していたため、税理士は小規模宅地の...