(1) 売上原価等を算定する場合に重要なウエイトを占めるのが期末棚卸資産の評価ですが、その計算結果である実地棚卸高は、税務調査で必ず確認され、しかも税務当局とトラブルが生じやすい事項です。 (2) 建設請負業、製造業の場合に注意しなければならないのは、仕掛工事、仕掛品等の評価です。特に建設業では、1工事ごとの工事台帳に工事原価要素となる費目を記録し、期末において未成工事があれば、その工事台帳、原材料の納入書、工事作業員の出勤及び作業記録簿等を基に、積上げ計算できるような組織的な体制を整えておく必要があるでしょう。