ASBJ 税効果指針、29年3月期強制適用へ

開示の拡充に関する審議は見送る方針
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企業会計基準委員会(ASBJ,小野行雄委員長)は4月6日,第18回税効果会計専門委員会を開催した。今回は「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針(案)」の強制適用時期や,開示に関する事項を審議した。強制適用時期は「平成28年4月1日以後開始する事業年度の期首から」で意見の一致をみた。また,公開草案を早期に公表すべきとの考えから,開示の拡充( No.3205・5頁 )は,適用指針(案)の後に移管する残りの実務指針と共に検討する方針が示された。検討に時間を要すると想定されるためだ。なお,強制適用時期については,翌7日に開催した本委員会においても大きな異論は聞かれなかった。

29年3月期の強制適用で意見...