ミニファイル 生産高比例法

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IFRSの任意適用会社数が徐々に増えている。「年内には100社超え」との声も聞こえるが,現時点ですでに73社を数えており,現実味を帯びた数字になってきた。一時は「製造業に向かない」などの指摘もあったが,適用企業数の増加に伴い業種にも広がりがみられる。これらを背景に,企業担当者が集まるIFRS勉強会等でも,事例をもとにした検討ができるようになる。

だが一方で,依然として判然としない問題もある。たとえば固定資産の償却方法だ。「IFRSにおいて定率法が可能か否か」は長らく議論されたテーマだったが,それでは生産高比例法はどうなのか。多くの場合,実務対応などのはっきりとした話をきくことはできないだろう。実...