【最新動向】IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の改訂に関するIASB審議の概要 Vol.3 本人か代理人かの検討
有限責任あずさ監査法人 シニアマネジャー 島田謡子
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1.はじめに
IASBとFASBは2014年5月28日に,収益認識に関する新基準であるIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」(以下IFRS第15号)およびASCトピック606(以下トピック606)を公表しました。
IASBとFASBは,IFRS第15号およびトピック606の円滑な適用を進めるために,合同の移行リソース・グループ(Transition Resource Group,以下TRG)を組成し,その討議を通じて ① ,適用上課題となりうる論点の把握に努めています。2015年4月から6月にかけて,以下の論点についてボード会議が開催され,今後の対応について検討が行われました。
① | IFRS第15号の適用日 | 4月28日(IASB) |
② | 回収可能性の検討 | 4月28日(IASB) |
③ | 本人か代理人かの検討 |
・5月19日(IASB)
・6月22日(IASB/FASB) |
上記3つの論点のうち,①のIFRS第15号の適用日については,IFRS第15号の強制適用日である2017年1月1日から1年間延期して2018年1月1日とすることを提案する公開草案「IFRS第15号の適用日(IFRS第15号の改訂案)」が2015年5...
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