東芝の会計処理問題,第三者委員会調査報告で全容明らかに

( 01頁)

東芝は7月21日,第三者委員会の調査報告書の全文を公表するとともに,記者会見を開いた。第三者委員会によると,①工事進行基準,②映像事業における経費計上,③半導体事業における在庫評価,④PC事業における部品取引等について不適切な会計処理があり,平成21年3月期から27年3月期第3四半期において,税引前損益ベースで1,518億円の修正が必要と結論付けた。今後,過年度決算の訂正手続を行い,27年3月期有価証券報告書を8月31日までに提出する (3頁)

また,第三者委員会報告書が公表され,問題となった会計処理の全容が明らかになったことから,今後の本誌における検討の端緒として,論点整理を試みる (8頁)