ミニファイル 連結固有の一時差異

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連結上の税効果会計は,「個別財務諸表において財務諸表上の一時差異等に係る税効果会計を適用した後,連結財務諸表作成手続において連結財務諸表固有の一時差異に係る税金の額を期間配分する手続」とされる(JICPA・連結財務諸表における税効果会計に関する実務指針)。

連結財務諸表の作成は,個別財務諸表の合算から始める。そのため個別上で税効果会計を適用していれば,連結上でも利益と税金費用が合理的に対応するはずである。しかし連結消去・修正仕訳において利益に影響をおよぼす仕訳を行った場合,連結上と個別上の資産・負債の額で差異が生じる。そのため,連結固有の一時差異について税効果会計を適用しなければ,利益と税金費用...