平成27年８月26日に開催された第318回企業会計基準委員会では，（1）IASBの2015年アジェンダ・コンサルテーションの概要，（2）公開草案「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針（案）」に寄せられたコメントへの対応，（3）IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の主な論点の検討及びIASB公開草案「IFRS第15号の明確化」へのコメント対応，（4）IFRS適用課題対応専門委員会の設置について審議が行われた。

（1）については，IASBから2015年８月11日に公表された意見募集「2015年アジェンダ協議」（コメント提出期限2015年12月31日）の概要が事務局より説明された後，今後の対応に関する検討が行われた。事務局からは，2015年10月開催のASAF会議において，本協議文書が議題にされる予定であることを踏まえ，９月中は主な対応に関して予備的な議論を行っていく予定であることなども説明された。なお，本協議文書は，①IASBの戦略的な方向性と作業計画のバランス，②アジェンダ協議を行う間隔として３年間が適切かという点について，財務報告に関心を有する者から見解を聴取するために公表...