ASBJ 評価性引当額の内訳の開示方法で2案

税効果会計に関する開示の拡充を審議
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企業会計基準委員会(ASBJ,小野行雄委員長)は2月10日,第329回本委員会を開催し,税効果会計に関する開示項目の拡充について議論した。専門委員会の審議を踏まえ,「評価性引当額の内訳」の開示について検討。開示方法として事務局は,将来減算一時差異の主な項目ごとに詳細に開示する「案1」と,繰越欠損金と将来減算一時差異の2項目を開示する「案2」の2つの方法を提案している。

事務局提案をもとに開示方法を検討

評価性引当額の内訳開示については,有用性の観点から財務諸表利用者と作成者との間で賛否がわかれている(No.3248・3頁)。事務局は,仮に評価性引当額の内訳の開示を追加した場合の開示イメージを2案提...