平成28年３月９日に開催された第331回企業会計基準委員会では，非公開での委員会運営に関する審議の後，（1）基準諮問会議からの報告，（2）リスク分担型DBに関する会計処理の検討，（3）マイナス金利に関する会計上の論点への対応，（4） 現在開発中の会計基準に関する今後の計画の公表について，（5）企業会計基準適用指針「税効果会計に適用する税率に関する適用指針（案）」（公表議決），（6）修正国際基準公開草案第２号「修正国際基準（国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準）」の改正案（公表議決），（7）IFRS適用課題対応専門委員会における検討状況，（8）税効果会計に係る指針の見直しに関する検討について審議が行われた。

（1）については，鈴木昌治基準諮問会議副議長から，３月４日開催の第26回基準諮問会議で提案された新規テーマ案（①リース取引に関する会計基準等の見直し検討，②「経営者が会計方針を適用する過程で行った判断」及び「見積もりの不確実性の発生原因」に関する注記情報の充実，③子会社，関連会社株式の減損とのれんの減損の関係）とそれらへの対応などが報告され，質疑...