平成28年３月23日に開催された第332回企業会計基準委員会では，（1）リスク分担型DBに関する会計処理の検討，（2）マイナス金利に関する会計上の論点への対応，（3）減価償却に関する税制改正への対応，（4）2016年４月開催会計基準アドバイザリー・フォーラム（ASAF）への対応，（5）企業会計基準適用指針「 繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針 」の改正（公表議決），（6）税効果会計に係る指針の見直しに関する検討，（7）権利確定条件付きで従業員等に有償で発行される新株予約権の企業における会計処理の検討について審議が行われた。

（1）については，これまでの企業会計基準委員会及び退職給付専門委員会での審議を踏まえ，仮に事務局提案の会計処理及び開示を行った場合の論点をより深く理解するために作成された実務対応報告案のイメージも交えて検討が行われた。

（2）については，企業会計基準委員会に寄せられている会計処理に関する主な質問のうち，金利スワップの特例措置に関する検討が行われ，対象となる会社数の多い３月期決算会社への対応を図るため，議論の内容を周知すべく，議事概要を公表することとされた。

（3）につい...