家電製品等の販売に際して，製品保証として無償保証などを提供することがあるが，その会計処理については，日本基準とIFRSで異なる場合もある。

IFRS第15号「収益認識」では，製品保証の性質によって会計処理を区分しており，「アシュアランス型」と「サービス型」に区分されている（IFRS第15号B28項～B33項）。例えば，法令で要求される商品の欠陥に伴う交換・修理などの保証については，「アシュアランス型」の製品保証として，過去の実績等をベースに費用を見積り，製品保証引当金等として計上するとされている。また，継続使用に伴う故障などに対する保証であれば，「サービス型」の製品保証に該当し，将来のサービスの...