ミニファイル 未実現損益の消去と税効果

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連結財務諸表固有の将来減算一時差異は,連結消去・修正仕訳によって,連結上の資産または負債の金額と,個別上の資産または負債の金額との間に差異が生じることにより発生する。連結手続上で消去された未実現損益(グループ内取引)は,「連結財務諸表固有の将来減算一時差異」として,税効果会計の対象とされる。

当期において連結手続上で未実現利益を消去した場合,連結上の利益および資産は,個別上の利益および資産を合算した金額より,それぞれ小さくなる(連結上の利益<個別上の利益の合算,連結上の資産<個別上の資産の合算)。また,将来において未実現利益が実現(子会社が連結グループ外に販売)した場合,その期の連結上の利益は個...