オンライン・ゲームの多くは，ゲーム内での課金により，進行に有利なアイテム（仮想上の物品）を購入することができる。この場合，①ゲーム内でのみ利用可能な通貨を購入し，②引換えにアイテムを手に入れ，③使用する，といった流れが一般的。我が国では，収益認識に関して明確な定めがなく各社にバラつきがあるものの，①や②時点で収益認識をするケースが多いとのこと（No.3271・ 38頁 ）。

一方で，アイテムが使用された時点で役務提供が完了したと捉え，③のアイテムを使用した時点で収益認識するとの考えもある。しかし近年では，スマホ向けゲームの発展に伴いアイテムが大量化・複雑化しており，中には②時点で役務提供が完了したと...