《トピックスプラス》急速に関心高まるRPA

労働時間と労働人口,両問題に対応か
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企業の実務家や会計士など,会計関係者から「RPA」なる単語をきく機会が増えてきた。その後には「ロボットを使った作業の自動化に取り組んでいる」や「人工知能(AI)を活用した業務の効率化」といった説明が続くのだが,実際,今年に入ってからRPAをテーマにしたセミナー等の開催頻度には目を見張るものがある。どうやらビジネスのさまざまな場面で活用が見込まれているようだ。宣伝をみると,一様にRPAによる仕事の効率化とコスト削減が訴えられている。実際のところ,RPAとは"何"であり,どうして"いま"なのか。

背景には国の取組みもある。2015年の事件をきっかけに「長時間労働」の問題が浮き彫りになった。また,政府が掲げる「女性の活躍促進」(多様な働き方)の裏には我が国労働人口の減少問題がある。こうした状況下,2016年に入ると産業競争力会議において「第4次産業革命」や「人工知能」,「ロボット」などの単語が出てくるようになる。RPAもその構成要素の一つであり,「近年の技術革新によって普及可能」になったものだ。使い方によっては労働時間を減らしつつも成果の維持・向上を追求できるということで,まさに"いま"である...