厳選!現場からの緊急相談Q&A 第43回 投資先の関連会社化と持分法適用開始の留意点
有限責任監査法人トーマツ 公認会計士 永江 孝幸
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経理部員
:当社は,投資先へ追加投資を行い,関連会社化して持分法を適用することを予定しています。そこで,持分法を新たに適用するに当たって,会計処理と考え方を確認させてください。
会計士 :関連会社に対する投資については,原則として持分法を適用します。今回は,個別財務諸表における関連会社株式への振替,連結財務諸表における持分法の適用開始時における会計処理と留意点について,確認していきましょう。 |
(文中の意見にわたる部分は,筆者の私見であり,筆者の所属する法人の見解ではないことをあらかじめお断りします。)
Q1個別財務諸表におけるその他有価証券から関連会社株式への振替
当社では,その他有価証券に区分している株式を追加取得して関連会社とする予定です。個別財務諸表上,その他有価証券が関連会社株式に該当することとなった場合の会計処理について教えてください。 なお,当社はその他有価証券の評価差額について全部純資産直入法を採用しています。 |
◆Answer◆
―Key Point―
・その他有価証券が関連会社株式に該当することとなった場合には,帳簿価額で振り替えます。
―解説―
個別財務諸表上,株式の追加取得により持分比率が...
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