監査法人のローテーション制度は調査継続

金融庁 第一次報告に欧州事例のヒアリング結果等
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金融庁は7月20日,「監査法人のローテーション制度に関する調査報告(第一次報告)」を公表した。これは,2016年3月の「会計監査の在り方に関する懇談会」提言を受けて,①パートナーローテーション制度の有効性の検証,②企業と監査法人の監査契約の固定化,③欧州における監査法人の強制ローテーション制度の導入,に関する調査結果等を報告したもの。今後,国内関係者へのヒアリング等を行い,更なる調査・検討を進める方針を示した。

パートナーローテーションの有効性を検証

報告書では,東芝事案を引き合いに「パートナーローテーション制度」について検証・分析している。東芝事案においては,公認会計士法の規定どおりに同制度が実...