CPAAOB 監査事務所検査結果事例集を改訂

収益認識の不正リスクに係る留意点等を記載
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公認会計士・監査審査会(CPAAOB)は,7月26日付で平成29年版「監査事務所検査結果事例集」を取りまとめた。事例集の公表により,監査事務所に監査品質向上に向けた自主的取組を促すねらいがある。29年版では,最新の事例を織り込み,「財務諸表監査における不正」に関する事例や留意点を充実させた。例えば,十分なリスク対応手続を実施していない事例を挙げ,「重要な虚偽表示リスクに対しては,リスクを識別していない場合に比べ,より証明力が強い監査証拠を入手する必要がある」と留意を促している。

業種や販売形態の理解踏まえたリスク評価を

CPAAOBは,監査品質向上等の観点から,監査事務所の検査を実施している。検査...