ミニファイル 独立販売価格

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収益認識基準案では,対価を反映する取引価格を算定した後(ステップ3),契約で決まった複数の履行義務に対する取引価格は,独立販売価格の比率に基づいて配分するとされている(ステップ4)。

独立販売価格とは,「財又はサービスを独立して企業が顧客に販売する場合の価格」を指す。取引開始日の独立販売価格を算定し,取引価格を当該独立販売価格の比率に基づいて配分する。過去に同じ顧客に対して同様の商品(サービス)を単独販売したことがある場合は,その価格が指標となる。

ただ,個別販売を行っていないなど,独立販売価格を算定できない場合は見積りが必要になる。市場の状況,企業固有の要因,顧客に関する情報など,入手できる情報...