在外子会社の連結 第3回 資本連結(支配獲得時の仕訳)
株式会社ラウレア 代表取締役 公認会計士 飯塚 幸子
はじめに
皆さんこんにちは! 公認会計士の飯塚幸子です。「在外子会社の連結」第3回の講義を始めます。
前回は在外子会社の個別財務諸表の換算ルールについて確認しました。本日は「資本連結(支配獲得時の仕訳)」を見ていきたいと思います。
それではさっそくはじめていきましょう。
1.100%在外子会社の設立の場合
まずは100%在外子会社を設立したケースを見ていきましょう。
親会社が100%在外子会社を設立した場合,期中の仕訳においては,親会社の投資勘定は円で計上され,在外子会社の資本勘定は現地通貨で計上されます。
決算日において連結する際,在外子会社の資本勘定を円に換算します。このとき,子会社の資本については,親会社が投資金額を計上した際のレート(株式取得日レート)を用いて換算します。
■例題1■当社は当期末に1,000現地通貨(100,000円)を出資して子会社を設立しました。設立時の在外子会社の貸借対照表は<資料1>のとおりです。これを円に換算するとともに,投資と資本の消去仕訳を示しなさい。なお,換算に用いる為替レートは以下のとおりです。・当期末レート @100円(取得日レート)※為替相場は1現地通貨あ...
- 経営財務データベースで続きを読む
-
無料 2週間のお試しはこちら
すぐに使えるIDをメールでお送りします