「特設注意市場銘柄」指定後の動向

過去5年で上場廃止は13社中7社
( 05頁)
上場会社に重大な上場規則違反等が認められた場合,当該銘柄は東京証券取引所により特設注意市場銘柄(特注)に指定される。同制度は当該上場会社に内部管理体制等の改善を促すことを趣旨としており,1年後の審査で改善が認められた場合は特注を解除され,そうでなければ6カ月指定を延長して再審査,もしくは上場廃止となる。本号では,過去5年で特注に指定された13社の動向を調査した。

内部管理体制等改善せず上場廃止は4社

過去5年で特注に指定された会社は13社で,上場廃止となった会社は7社ある(社名は当時)。このうち,内部管理体制等が改善しなかった,あるいは改善の見込みがないと判断されて上場廃止となったのは4社(表参照...