日本公認会計士協会（JICPA，関根愛子会長）は12月８日，記者会見を開き「十分な期末監査期間の確保について」とする会長声明を公表した。会見で関根会長は「十分な期末監査期間の確保に関し，これまでの要請を踏まえて必要な対応を被監査会社に求めることを改めて要請する」とした。現状について「公認会計士だけでなく監査業務を依頼する企業を含む市場関係者間で共通の課題認識が必要」との考えだ。

時間不足の認識が９割超

８日の会長声明「十分な期末監査期間の確保」における対応を被監査会社に求めていくにあたって，関根会長は監査業務の現況をこう説明した。「会計監査人が効率的な業務の実施に取り組んでいるものの，将来的に監査...