金融庁は12月11日，金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」（座長：神田秀樹・学習院大学大学院法務研究科教授）の第１回会合を開催した。同WGは11月の金融審議会総会における麻生太郎・金融担当大臣の諮問を受けて設置され，「投資家の投資判断に必要な情報を十分かつ適時に分かりやすく提供することや，建設的な対話に資する情報開示を促進していくため，企業情報の開示及び提供のあり方について検討を行うこと」を目的とする（ No.3336・４頁 ）。

非財務情報の記載など充実化へ

当日は事務局より，企業開示を巡る課題として，①「財務情報」および「記述情報」（非財務情報）の充実，②建設的な対話の促進に向けた...