ミニファイル 受注制作のソフトウェア

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受注制作のソフトウェアとは,契約の形式にかかわらず,特定のユーザー向けに制作され,提供されるソフトウェアのこと(「収益認識に関する会計基準」案)。現在,受注制作のソフトウェアは「工事契約に関する会計基準」に基づき,「成果の確実性」が認められる場合(工事収益総額,工事原価総額,決算日時点の工事進捗度を信頼性をもって見積もれる場合)は工事進行基準で,認められない場合は工事完成基準で収益認識している。

ただし工事契約に関する会計基準等は,収益認識会計基準案の最終化・適用後に廃止することが提案されている。収益認識会計基準案においては,ソフトウェアの受注制作は「一定の期間にわたり充足される履行義務」と判断...