有報等提出遅延による上場廃止,過去5年で4社

不正会計の疑義への調査長期化等が原因
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取引所が定める上場廃止要件の一つに,有価証券報告書等の提出遅延がある。本誌の調査では,東京証券取引所で過去5年(2013年から2018年2月)内に有報等の提出遅延を理由として上場廃止となった会社は4社あった。いずれも過年度の会計処理に疑義が生じて,当該疑義への調査・対応が長期化したこと等が提出遅延の主な原因となっていた。

有報の遅延3社,四半期報告書の遅延1社

上場会社は,監査報告書または四半期レビュー報告書を添付した有価証券報告書(有報)または四半期報告書を法定提出期限の経過後1カ月以内に提出しない場合,取引所の定める上場廃止要件に該当する。ただし,有報等の提出期限延長の承認を得た場合には,当該...