トピックスプラス ここが変わる! 収益認識の会計・税務 第4回 本人と代理人~小売業の例

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会計・税務における収益認識に係る法基準等一連の改正の影響について,実務面での対応を確認する本連載。今回は「本人と代理人の区分」について,主として小売業の消化仕入を取り上げる。

本人・代理人の区分

収益認識会計基準においては,顧客への財・サービスの提供に際して,そこに他の当事者が関与している場合,「本人・代理人の区分」を判断することとしている。

会計基準適用指針第39項では,「顧客との約束が当該財又はサービスを企業が自ら提供する履行義務であると判断され,企業が本人に該当するときには,[...]対価の総額を収益として認識する」とされ,同第40項では,「顧客との約束が当該財又はサービスを当該他の当事者によって...