リース事業協 リース基準,「IFRSと整合性図る必要性なし」との見解

コスト増加やリース活用縮小を懸念
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リース事業協会は7月18日,「わが国リース会計基準の検討に対する見解」と題する文書を公表した。IFRS等と同様にオペレーティング・リースのオンバランスを導入した場合は「財務諸表作成者のコスト負担が大きい」ことや「リース活用を縮小する動きが広がる可能性がある」こと等を理由に,日本のリース基準をIFRS等と整合性を図る必要性はなく,むしろ「重大な懸念がある」との見解を示している。

オンバランスの追加的情報効果は大きくない

協会は,次の観点から,リース基準を「IFRS等と整合性を図る必要性はない」と主張した。

①コスト・ベネフィットの観点(財務諸表作成者のコストが財務諸表利用者のベネフィットを上回る)

②財...