ミニファイル 返還の場合の条件付取得対価

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企業結合(M&A)の際,契約を締結した後の将来的な業績達成度合い等に応じて,買主が売主に追加的に対価を支払う等の条項(アーンアウト条項)を盛り込むことがある。この対価は「条件付取得対価」と呼ばれ,買主が過大な対価を支払うことを防げる等のメリットから,近年利用されるケースが増えているようだ。

例えば,グリー(東一,EY新日本)は2017年2月2日,メディア事業を手掛ける3ミニッツの子会社化を公表し,「業績連動型のアーンアウト方式を採用しており,3ミニッツの今後3年度の決算数値に応じて,上記に加えた追加代金が発生する可能性があります」としていた。

この条件付取得対価に関しては,従来の日本基準では「企業...