金融庁は2010年に「金融資本市場及び金融産業の活性化等のためのアクションプラン」を公表し，「リスク情報を含めた継続的な情報配信・開示の促進」を掲げた。その後東証ではこれを受け，年に１回，新興市場の上場会社が投資者に開示すべきリスク情報について「大まかな業種や特性に応じたリスク情報の類型化に必要な基礎データ」を整理し公表している。

具体的には，有報等において開示されている「事業等のリスク」の項目を一覧として抜き出してWebに掲載している。これは，新興市場の上場会社は，本則市場に上場している会社と比べ，一般的に事業におけるリスクが大きいと考えられており，投資者の信頼を得るためには経営戦略の進捗状況...