図解と事例で学ぶ!収益認識基準 第4回:売上の単位(2)
公認会計士・税理士 内田正剛
第4章 売上の単位(2)
今回も,ステップ2の「義務を特定する」を解説していきますが,今回も連載第1回( No.3372 )で解説した「【図1】収益認識と5つのステップ」を眺めてから,第4回を読み進めて行きましょう。
【図1】収益認識と5つのステップ
(1)お金がもらえないといけない
売上の単位を考える前に,「売上の会計処理」と「義務・約束の関係」をもう一度押さえておきましょう。
売上の会計処理を考えるときは,何よりもまず「買主から受け取るお金」のことに注目しないといけません。売上・収益は,「買主に商品を売ったり,サービスを提供したことで買主から受け取る財産のこと」のことですから,買主からお金をもらえないと,そもそも売上・収益ではないのです。
(2)なぜお金を払ってくれるのか?
買主はなぜ売主にお金を払うのでしょうか? もちろん契約で取り決めた義務・約束を,売主が果たしてくれたからです。ですから,「義務・約束を果たすからお金を払ってくれる」という原則が,売上の会計処理を考える上では非常に重要なポイントなのです。売上の会計処理を考える上...
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