日本基準を適用するJPX日経400採用企業（228社）のうち，2018年３月期の連結財務諸表に特別損失項目として減損損失を計上した企業は164社（71.9％）であった（本誌調査）。164社の総額は約7,400億円であり，前年同期（4,600億円）比約61％の増加となった。

業種別でみても，小売りやサービス，建設，情報・通信，食料品など幅広い業種において，損失計上企業数が高い割合を占めた。非鉄金属や保険業等では，採用企業の全社が減損を計上した一方，医薬品や機械，金属製品，精密機器などの業種では損失計上企業が採用企業の半数以下にとどまっている。

各企業について，経常利益に対する減損損失額の割合を比べる...