ミニファイル 減損処理と割引率

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会社は,資産(資産グループ)に減損が生じている可能性を示す事象がある場合,減損損失を認識するかどうかの判定を行う( 本誌5頁 に関連記事)。

減損の手続きは,固定資産のグルーピング後に,兆候・認識・測定と進む。営業活動から生ずる損益またはキャッシュ・フロー(CF)が継続してマイナス(2期連続マイナスで,当期も明らかにプラスとならないなど)といった兆候がある場合に認識に進む。①帳簿価額と②割引前将来CFを比較し,①>②に該当すれば減損損失を認識。帳簿価額を回収可能価額まで減額し,当該減少額を減損損失(当期の損失)として計上する。

回収可能価額は,正味売却価額または使用価値(割引後将来CF)のいずれか高い...