ミニファイル 内部統制監査意見

( 46頁)

内部統制監査報告書において,監査人は,内部統制報告書が適正に表示されているかどうかについて意見を表明する。監査意見は,無限定適正意見のほか,限定付適正意見,不適正意見,意見不表明等に区分される。事例をみると,内部統制は有効であると開示した内部統制報告書に対して,すべての重要な点において適正に表示されていると認める「無限定適正意見」が大半を占めている。

では,「開示すべき重要な不備」があるケースはどうか。2018年3月期決算会社のうち開示すべき重要な不備がある旨を開示した15社をみると,14社が「無限定適正意見」であり,1社のみ「限定付適正意見」が付されていた。

限定付適正意見には,①意見に関する除...