証券監視委 開示規制違反の勧告は10件 直近5年で最多に

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2018年度の「活動状況」を公表
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証券取引等監視委員会(長谷川充弘委員長)は8月30日,平成30(2018)年度の「証券取引等監視委員会の活動状況」を公表した。開示規制違反に関する課徴金納付命令勧告は10件で,直近5年では最も多かった。10件中9件は売上の過大計上による有価証券報告書等の虚偽記載,残り1件は非財務情報に係る事案だった。

架空取引による売上計上などの事案

証券監視委が同年度に行った開示検査は,前年度からの継続事案も含めて38件。このうち20件の検査が終了し,10件について課徴金納付命令勧告を行った。告発は3件だった。

10件の勧告のうち,9件が「売上の過大計上による有...