厳選!現場からの緊急相談Q&A 第64回 決算期変更時の留意事項

解説

有限責任監査法人トーマツ 公認会計士  戒能 唯

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経理部員 :当社は3月決算会社ですが,海外連結子会社の買収を積極的に行っており,連結子会社の決算期の多くは12月です。当社は,グループ全体のタイムリーな業績管理が課題であることや将来的にIFRSの導入を見据えていることもあり,グループ全体での決算期の統一を検討しています。海外連結子会社の決算期を3月に変更するケース,当社の決算期を12月に変更するケースのそれぞれについて,決算期変更を行う際の留意事項を教えてください。
会計士 :親会社または連結子会社の決算期を変更する場合,従前は3か月ずれで取り込んでいた連結子会社の決算をどのように調整するのかが会計上論点になります。また,親会社が決算期を変更する際は,会社法等の制度対応や人事制度の見直し等も必要になると考えられます。

(文中の意見にわたる部分は,筆者の私見であり,筆者の所属する法人の見解ではないことをあらかじめお断りします。)

Q1決算期変更

決算期の変更が会計方針の変更に該当するか,また,決算期の統一を行う時期の考え方について教えてください。

◆Answer◆

―Key Point―

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