年頭所感《税務研究会 代表取締役社長 山根 毅》

解説

株式会社税務研究会 代表取締役社長 山根 毅

新年を迎えて
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2020年の新春を迎えるにあたり,読者の皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

読者の皆様には,日頃から本誌に対しまして,厚い信頼と温かいご支援を賜っており,心からお礼申し上げます。

「令和」という新たな時代が幕を開けた昨年,その歴史的な年に,本誌におきましても創刊70周年という節目を迎えることができました。これもひとえに皆様の長きにわたるご愛顧とご支援によるものと,深く感謝しております。

さて,昨今の情報技術の進展は,会計・監査実務を取り巻く環境にも大きな影響を及ぼしています。昨年4月,創刊70周年記念企画として,監査法人におけるAI等のデジタル技術の導入に関する取組を特集しました。しかし,1年も経たない間にその取組は進み,本誌の特集記事は早くも過去の話になりつつあります。本年も一層の進展が見込まれます。さらに,企業側でもデジタルトランスフォーメーションが強く意識されはじめており,その対応が注目されます。

会計・監査・開示制度に関する本年のトピックとしましては,監査基準の改訂により導入された「KAM(監査上の主要な検討...