ミニファイル 見積開示基準とKAM

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ASBJが2019年10月に公表した「会計上の見積りの開示に関する会計基準」(見積開示基準)は,「翌年度の財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性が高い項目における会計上の見積りの内容について,財務諸表利用者の理解に資する情報を開示すること」を目的としたもの。項目名と金額,および「会計上の見積りの内容について財務諸表利用者の理解に資するその他の情報」の注記を求める。

この基準は,JICPAやアナリスト協会からのテーマ提案に基づいて基準開発が行われた(No.3389・63頁下段等参照)。提案に際してアナリスト協会は「KAM の実効性の担保には,その参照元となる当該注記情報の開示が必要...