ココが知りたい!収益認識会計基準の悩みどころ 第2回 一定期間/一時点で充足される履行義務の検討

解説

 公認会計士・税理士 内田 正剛

( 42頁)

1.関心の高いトピック

「一定期間/一時点のどちらで充足(=果たされる)義務なのか?」は,本人・代理人の検討と並んで収益認識会計基準の導入準備をしている経理のご担当者の関心が高い分野です。そこで第2回は,一定期間/一時点の検討を取り上げます。第1回の本人・代理人の論点に限らず収益認識会計基準では抽象的な表現の条文が多いため,今回も読者の皆様の悩みどころを解説しつつ,開示事例を使って具体的に検討します。

なお,当連載ではイメージのしやすさを重視して,例えば「充足=果たす」のように会計基準の用語を言い換えて解説しています。従って,実際の検討にあたっては,必ず会計基準や適用指針の原文に目を通して頂くようお願い致します。

〈今後の掲載予定〉

回数 主なテーマ
第1回 本人・代理人の検討
第2回 一定期間/一時点の検討
第3回 別個の財又はサービスの検討
第4回 輸出取引の収益認識
第5回 工事契約の収益認識
第6回 他部門との協力関係の構築
第7回 監査法人との協議の仕方
第8回 その他の論点
第9回 開示と注記
※掲載内容や回数は変更になることがあります。

2.会計基準や適用指針の悩みどころ

会計...