国際会計基準審議会（IASB）は８月27日，IBOR（LIBOR）および他の金利指標の改革への対応が完了したと公表した。同日付で公表した，関連する基準（IFRS第９号「金融商品」，IAS第39号「金融商品：認識および測定」等）の改訂をもって対応が完了したことになる。

IASBでは，金利指標置換前の論点を「フェーズ１」，置換時の論点を「フェーズ２」として対応を検討してきた。ヘッジ会計について検討したフェーズ１は2019年９月に対応を完了。その後のフェーズ２では，①契約上のキャッシュ・フローの変更，②ヘッジ会計，③開示，に関する論点を議論した。

このうち①では，「IBOR改革により金融商品の認識の中止...